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【タイ】 タクシン元首相が妥協案を提示!? 選挙無効で白紙に戻ったタイ政局は、政治空白延長

2014年03月31日

 3月21日に憲法裁判所が下した、2月2日の下院総選挙「無効」の判決によって、次回総選挙→次期首相→新政権発足までのスケジュールは白紙。つまり政治空白の長期化が必至となった。

 しかも、反政府派リーダーであるステープ元副首相が唱えてきた「政治改革」と「インラック首相(タクシン一族)の政界からの排除」の大願成就も近いとされる。27日付けの地元各紙は、タクシン元首相が次期総選挙にインラック首相を含めシナワット一族から首相候補を擁立せずに、ポンテープ副首相を比例名簿1位とする方針を示したと報じた。また、同氏を首相候補に据えながら、約1年をかけて政治改革を実施するというから、ステープ氏にとっては、思わぬ“敵陣からの塩”となったに違いない。28日以降に再開したデモ行進に姿を現した、同氏の足取りも心なしか軽かった。

 それもそのはず、現在、政府派は劣勢に立たされている。特に、本誌が出る頃にも下されるという、インラック首相に対する「コメ買取制度」に絡む問題の判決で、首相は職務停止もしくは失職となる可能性が高く、政府派が妥協点を見いだすのも無理はない。

 とにかく、タクシン元首相の指示が本当であれば、判決の是非に関係なく、“政治改革後の再選挙”という流れは決まった。後は、どのような手法でどれくらいの時間をかけて改革を進めるかだが、無政府状態や行政の停滞が、経済成長の失速や景気低迷につながることを忘れてはならない。また、憲法に沿って実施した「選挙」をウルトラC(憲法裁の独断)で覆す国を、果たして他国はこれまでのように信頼してくれるだろうか。

 ちなみに、世論調査機関によれば、直近に行った「誰を首相に選ぶか」とのアンケートでは「インラック首相」24・8%(前回調査26・7%)、「アピシット党首(民主党)」18・7%(同34・8%)と共に支持率を下げる一方で、56・5%の人々が「わからない」と回答したという。国民もそろそろ、政界という天上界での争いに辟易してきたのではないだろうか。

ニュース提供元:週刊WISE

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