フィリピンで不動産をお探しの方へ
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フィリピン(マニラ)の不動産事情
フィリピンの人口約1億人の内1200万人が居住するマニラ首都圏(メトロマニラ)はフィリピンの経済、政治の中心で、ルソン島のほぼ中央に位置しています。マニラ首都圏はマニラ市、マカティ市、ケソン市、フォートボニファショ・グローバル市等、18の市から構成されており、その内、日本人が主に居住しているのはマカティ(Makati)、フォートボニファショ(Fort Bonifacio Global City)そしてアラバン(Alabang)です。
ここでは、日本企業が最も集まっているマニラ首都圏の不動産事情について、解説していきます。
日本人が住む賃貸住居はコンドミニアムかビレッジ内の一軒家になります。長屋のようなタウンハウスもありますが、プライバシーや治安の観点から日本人が借りることはあまりありません。コンドミニアムの家賃は部屋の大きさ、設備、築年数、立地で決まります。
家具付きの安い物件で1㎡当たり600ペソぐらいから、高い物件ですと1㎡当たり1,500ペソぐらいです。家具なしですと400 ペソぐらいからです。現在、マニラ首都圏ではコンドミニアムの建設が数多く進められており、2016年中に13,000戸の供給が計画されており、一部地域では供給過剰気味で賃貸料も2016年末には平均で5%値下げとの予想もありますが、長期的には値上げ傾向にあります。
塀に囲まれたビレッジにある一軒家の家賃はフィリピンの裕福層が賃貸用に建てた住居で非常に大きい建物が多く、家具付きで、最低の間取りが3LDKで10万ペソを超えます。プール付きの物件も多いです。
フィリピン(マニラ)の居住エリア
①レガスピ(Legaspi Village)
グリーンベルト、グロリエッタ、ルスタン、ランドマークなどマカティでも人気の高い商業施設に近く、買い物、食事に便利なエリアです。新しいコンドミニアムが立ち並び、単身赴任者に人気の高いエリアです。スターバーックスなどのカフェやコンビニもたくさんあり、きらくに買い物や食事を楽しめます。
そしてこのエリアの中に、リトル東京と呼ばれる一画があり、日本食レストラン、居酒屋、日本の食品がそろっている雑貨屋が何軒もあり、とても便利です。
②マカティ市サルセド(Salcedo Village)
マカティのビジネス街から一歩入った位置にある人気の高層マンションが立ち並ぶエリアです。レストラン、コンビニそれにカフェが多く、その中心には公園もあり、その公園を囲むように落ち着きのあるコンドミニアムが立ち並んでおり、その周りは住宅地らしい落ち着いた雰囲気があります。この公園では毎週土曜日に、新鮮な有機野菜や飲み物、食べ物の屋台などが並んでいるマーケットが開かれていて、家族連れの赴任者だけでなく単身赴任者にも人気のエリアです。
マカティで人気を二分するレガスピエリアに比べると、ショッピングモールなどの商業施設には徒歩で行ける距離ではありませんが、車で10分ほどの距離ですので不便さはまったく感じません。
③マカティ市サンロレンゾ(San Lerenzo Village)
DSAという主要幹線道路にも近く、通勤に便利な戸建て住宅地として人気が高いエリアです。 マカティ市の商業施設やオフィスビル、ホテルにも近く、高級住宅地でありながらも比較的手ごろで日本人に人気のビレッジの1つです。古くから日本人が多く住んでおり(1954年開発開始)、“サンロレンゾ”ではなく“ロレンゾさん”と呼ばれたぐらいです。ビレッジの中には Assumption Collegeという有名な私立女子大もあり、緑に囲まれ、道路も広く、ゆったりとした敷地の住宅地です。
この住宅地も他の高級住宅地と同じように周りは塀に囲まれており、ゲートには警備員が24時間体制で人や車の出入りをチェックしています。同じ時代にマカティで開発されたベルエア―(Bel-Air Village)というやはり塀に囲まれた住宅地は主にフィリピン空軍の兵士や退職者向けに開発されたため日本人の入居者は少ないようです。
④マカティ市ロックウエル (Rockwell Center)
当初この場所には火力発電所 がありましたが2000年にこの発電所がショッピングモールに生まれ変わってからコンドミニアムや商業施設の開発が進みました。現在も5件の高層コンドミニアムの建設が進んでいます。
この地域は外国からの駐在員やフィリピン人富裕層に人気のエリアです。戸建てもありますが数は少なく、一般的に日本人はコンドミニアムに住んでいます。 高級ショッピングモールに隣接し、ショッピング、食事にも便利です。5軒の日本食レストランもあり、日本の食品も品数は限られていますがマーケットプレース(Marketplace)というスーパーマーケットで売っています。 マカティのビジネス街までは日中は車で15分ぐらいですが、朝夕の通勤時間には30分ほどかかりますが、まあまあ便利な通勤距離です。
⑤ボニファッショ・グローバルシティ (Fort Bonifacio Global City)
富裕層向け都市開発プロジェクトに沿って、広大なフィリピン軍駐屯地跡地が再開発されたのがボニファッショ・グローバルシティ、略してBGCです。
きちっとした都市開発計画にも基づき開発された町並みは整然としており、緑が多く、ヨーロッパの街角を連想するようなハイストリート、主に新鮮な野菜や果物を売るマーケットマーケットそして巨大なショッピングモール(SM Aura)などの商業施設も整い、暮らしやすいエリアです。さらに日本人学校(Manila Japan School)やインターナショナルスクールも近くにあり, 小中学生の子供がいる家族には通学に便利で好ましいエリアです。マカティのビジネス街までの通勤も以前よりは道路が渋滞していますが、それでも車で30分ぐらいの時間で行けます。
⑥モンテンルパ市アラバン (Alabang)
マカティからハイウェイ(高速道路)で南に30分、モンテンルパ市にあるアラバン地区は、アヤラ・アラバンをはじめとする高級住宅街が整うエリアです。アヤラ・アラバン住宅地域は四方を塀でかこまれた1,000万㎡の広大な敷地で、その中に入るには24時間警備員に守られたゲートを通ります。メトロマニラの中でも高級住宅地で、300㎡超の敷地にアメリカのビバリーヒルズ並みの豪華な家が立ち並んでおり、中には学校やゴルフ場もあります。
その近隣にはアラバンタウンセンター(Alabang Town Center)とフェスティバルモール(Festival Mall)という映画館も入っている二つの巨大なショッピングモールがあります。
アラバンよりさらに南のバタンガス、ラグーナやカビテなどの経済特区で勤務される方にはマカティから通勤するよりも近く、人気のエリアとなりつつあります。数年前までは治安の関係から南の経済特区に通勤される方も治安の観点からほとんどマカティに居住していましたが、今は徐々にこのエリアに住む方が増えてきています。 またマカティへの通勤時間も、車で一時間ほどで、郊外型のゆったりした住宅に住みながらマカティまで通勤する人も多く見かけます。以前はこのエリアにはコンドミニアムは少なかったのですが、現在は徐々に建設されており、これからも増加する計画です。
フィリピンで不動産契約する際の注意点
フィリピンで不動産契約する際の注意点をまとめます。マニラでは、物件の人気度、設備、築年数や立地などによって契約条件はだいたいA,B,Cクラスに分けられます。
契約クラス |
契約条件の目安 |
Aクラス |
1年間の家賃および預託金2か月分の合計14ヶ月分を一括前払いで契約。 |
Bクラス |
家賃2か月分の預託金と前家賃約2ヶ月分を前払いし、残りの10ヶ月分はPDC(先付け小切手)を差し
入れて契約。 |
Cクラス |
預託金2ヶ月分および前家賃1ヶ月を現金で前払いし、毎月の家賃を現金又は家主の銀行口座への振り
込みで家主に支払う契約。 |
【先付け小切手とは??】
Bクラスの物件を契約する際に必要なPDC(先付け小切手)ですが、外国人登録証がない限り外国人が小切手を銀行で発行して貰 うのは現在不可能です。時々ビザなしでも口座開設された方もいるとお聞きしますが、将来問題になることもあるのでお勧めで きません。その場合、以下の方法があります。
1.1年間分の家賃と預託金を現金前払いで契約してしまいます。
仮に1ヶ月の家賃が2万ペソであれば総額26万ペソを1年分として、
前払いしてしまう方法。
2.不動産仲介業者を通して家主と交渉をし、3か月か6ヶ月分を現金で支払い。
残額は銀行口座を開設できた時点でPDCを差し入れる方法。
3.銀行口座開設まで短期コンドホテルなどに宿泊し、
口座開設できてから物件を確定する方法。
4.親しいフィリピン人の名義を借りて不動産契約する方法。
フィリピン人であればPDCは簡単に銀行で作れます。
フィリピンの不動産事情についてまとめました。さらに詳しい情報を収集されたい方は、ぜひ専門家へお問い合わせください。
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