【約20年タイで人材紹介事業一筋】
―まず御社の事業内容を教えてください。
日系企業向けに人材紹介事業をしています。1994年に当社を設立して以来ずっと日系企業だけに絞って人材紹介事業をしてきました。顧客企業としては製造業などのメーカーさんが半分、残り半分は販売会社さんやサービス業の会社さんですね。
―約20年間も人材紹介事業一本でやってきたのはすごいですね。ちなみにタイで人材紹介数ナンバーワンだと聞きました。日系を含めたすべてのタイの人材紹介会社の中で1位とはすごいですね。
おかげさまで2008年に表彰を受けてから現在まで毎年、紹介数1位として表彰を頂いています。
―1位の秘訣は何ですか?
特に秘訣というのはないですが、あるとすればお客様のためになることを考え続けるということだと思います。弊社は人材紹介事業だけに限らず、お客様の要望になるべくお応えできるように心がけています。住まいのことや会社設立のことなど、お客様に分からないことがあれば積極的にアドバイスをしてきました。
弊社のお客様は大企業から中小企業まで様々です。タイでビジネスをしていると様々な問題も起こります。弊社は20年前からタイのバンコクで人材紹介事業一本でやってきました。長年事業をしていると様々な情報が弊社に集まってきます。そういった情報をなるべくお客様にお伝えしてきたんです。
また人材紹介事業でいえば弊社はスピードを重視しています。たとえば社内ではお客様からお電話を頂いたら3時間以内に「候補者が見つかりました」と、お電話を返すように言っています。お客様への対応のスピードも評価して頂いているポイントだと思います。
―20年間ずっと人材紹介事業一本でやってきた御社が、最近は新規事業にもチャレンジしているそうですね。
2012年から貸しオフィス事業を始めました。弊社のお客様からの要望の中で、「どこか小さいオフィスで良いところはありますか?」という要望が多かったので、自社で貸しオフィス業を始めることにしたんです。おかげさまで現在まで、この事業も順調に推移しています。
またミャンマーで現地日系企業と合弁で人材紹介事業も始めました。実は今までも何年も前から「他のASEAN諸国で人材紹介事業をしませんか」という提案を受けていました。そのたびに私は「バンコクだけで十分です。事業拡大をする意志はないです」と答えていました。しかし、知人からある時、「それじゃあ社員が可哀そうだ。社長のあなたが良くても、会社がこれ以上大きくならなければそこで働く社員が可哀そうだ」と指摘されたんです。私にとってその言葉がすごく衝撃的でした。そこでタイ以外にも事業拡大をしようと決意し、ミャンマーに出ることにしたんです。