※下記は「アジアの注目企業100」から記事を転載しています。→掲載元
アジアで「いいモノを広める」FAST COMPANY
―御社の事業内容とアジアでの事業展開について教えてください。
ベクトルグループでは、日本で培ったマーケティング/PRノウハウを活かし、中国(上海、北京、広州)、香港、台湾、シンガポール、インドネシア、タイ、ベトナムに現地法人をもち、アジアで「モノを広める」ための支援サービスを提供しております。 主に日本の企業の海外アジア進出を手伝っています。アジアで戦うには、日本とは違う、その土地特有の消費活動やメディア環境に応じた独自のコミュニケーション戦略が必要となります。
―具体的には、日本とアジアではどう違うのでしょうか?
日本はまだまだTVを中心としたマスメディアが発達しておりマスメディア中心ではありますが、アジアはテレビ・マスメディア中心ではありません。アジアでは日本よりもスマホが中心であるため、ソーシャルやインフルエンサーを使ったコミュニケーションがメインになっており、どうやってモノを広めるのかという考えが日本より進んでおります。日本とは違うやり方が必要になる中、アジアでモノを広めていく際に、どうやってクライアントのモノを広げるのか、ムーブメントを作っていくのかという活動のサポートをしております。
―これまでのアジア市場での実績について教えてください。
2011年に上海に進出してから、現地では中国では、上海、香港、北京で100人、台湾20人、インドネシア20人、タイとベトナムは出たばかりですので少数ではありますが、毎年30%ずつ伸びていっている状況です。 特に親日である香港や台湾では、日本のものが出てきたムーブメントというような動きもあり、日本と同様レベルのサービスができています。お陰さまで、最近では、日本の企業が中国アジアでモノを広めたいという際に、必ずと言っていいほど弊社にご相談を頂くようになりました。
―アジア展開を決めた理由や、これまでの経緯について教えてください。
もともと自分自身グローバルに行きたい、アジアに行きたいと思っていたのが大前提でありました。 会社上場前に、海外にでようと思った際に、中国がビジネスの市場として大きいので、まず中国に進出をしようと思いました。一回中国に出てみると、思っていたよりもビジネスをしやすそうであり、その時ちょうど日本の中国ブームもあわさり日本のクライアントが次々に中国に進出していくようになったため、そこを一緒にサポートできればと思い、本格的に進出しました。 そして日本のクライアントも、中国の次に第二弾でASEANに行くようになりましたので、それに合わせてベクトルもASEANに進出していきました。
―今後アジア進出を考えている経営者へのアドバイスをお願いします。
あまり深く考えずに、アジアに進出をしたいと思ったときに、すぐ出ていくべきだと思います。特に日本と違って、会社を作ったり何かを行うという際に手続きが長くかかるため、出たいと思ってから実際出れるのが1年後になってしまったりと、思っている以上に時間がかかってしまいます。早く行動したにこしたことはないかと思います。また私が実践をしているやり方ではありますが、中国で自分と同業の企業に会えば、言葉が違えど職種が一緒であるので、どういう環境になっているかがわかるかと思います。まず同業の企業に会って直接話を聞くことをやってみるといいかと思います。
―最後にアジア市場での今後の展開や、ビジョンを聞かせてください。
先日韓国進出し、今後インド、フィリピン、韓国も進出を予定しており、アジアの主要な都市で即座に答えることができる体制になる予定です。アジア全域で№1のPR会社になるべく、粛々と頑張ろうと思っております。