ケースバイケースですが、多くの日系企業にインタビューしてきた中で、以下3つのパターンに分かれると考えております。
1つ目は、外国在住の手当などを加えて日本本社で勤務時よりも多めの給与を支給するパターンです。この場合、日本本社で一定額を支払い、ベトナムでもドン建てで給与が支給されることが多いと思われます。なお、このパターンは大企業に多く、給与の他にもコンドミニアムなどの住居が手配されています。
2つ目は、ベンチャー~中堅企業に多いのですが、日本本社の給与を据え置きで派遣されるパターンです。住居の手当に関しては、会社で提供するか・住居費として+αで現金支給する場合が多いです。ただし、ベトナム勤務手当などの支給はないです。なお、ベトナムの個人所得税は日本よりも高いのが特徴です。例えば、税引き後所得給与が500万円の場合、約50%の税金が発生します。そのため、この所得税負担を会社が肩代わりするケースも多いです。
3つ目は、ベトナムでの生活費が日本よりも安いことを考慮し、日本本社での給与よりも安く設定し支給するパターンです。ベンチャー企業&中小企業が新入社員や若手社員を派遣する場合に適用されることが多いです。
他方、人材ありきの海外駐在という流れとは別に、金額ありきで実力およびやる気のある社員を現地駐在員へ抜擢する日本企業も増えており、またそのような機会が得られるのであれば給与は気にしないという若手社員も大変多くなってきていると伺っています。
新しい国への挑戦であれば、他社がどのようにやっているのかを知ることも重要ですが、自社の新しい考え方や求める人物像に照らし合わせた給与の設定にも挑戦してみることも、また重要なのかもしれません。
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