進出形態の違いは色々とございますが、特に留意すべき点を、「現地法人」「支店」「LLC」を比較していくつかピックアップしてみました。
1. 運営に関する違い
現地法人やLLCは重要な取り決めに関しては総会や役会などを開く必要が発生してしまう点と比較すると、支店は本社側での決定事項をそのまま落す込むことが可能であり、迅速な意思決定が出来る点は重要なポイントの一つとなります。
2. 税金に関する違い
現地法人と支店に適用される税率は同じです。
一方で、LLCについては、法人課税かパススルー課税のどちらかを選択することが可能です。
(ただし、日米租税条約の適用をする際には扱いに注意が必要になりますので専門家に確認をした方が良いでしょう)
3. 法律に関する違い
支店の場合は、最終的にはその法的責任を本国側が担うことになります。これは支店がアメリカ(米国)において法人格を有さないことを意味しています。一方で、現地法人とLLCの場合は、それぞれがアメリカ(米国)における法人格を有しているため、法的責任は現地(アメリカ)側にのみ留まり、本国側は責任を担う必要がありません。
もちろん事業展開の目的や戦略によって、それぞれのメリットがデメリットになったり、その逆もまた然りです。進出形態を決定する際にはアメリカ(米国)進出コンサルタントや税務の専門家などに相談の上、じっくりと進出形態について選択をすることをおすすめします。
アメリカの会社設立に関して、具体的なご質問などございましたら、下記より専門家へのお問合せが可能です。
→アメリカで会社設立 (法人設立) する手順まとめ