アメリカで会社が給料を支払うにあたって、連邦雇用者番号の取得および州当局での登録が必要となります。給料処理業務は結構煩雑な業務なので、一般的には専門会社に業務委託をすることとなります。
給料処理のプロセスは以下の通りです。
1)従業員に W-4Form(氏名、ソーシャルセキュリティー番号などの基本情報および源泉徴収の計算方法を記載するもの)を記入してもらいます。
2)W-4 の情報に基づき源泉徴収されるべき所得税(連邦・州)の額が確定し、他税金と併せて給料からの天引き額が計算されます。
3)天引きされた税金および雇用者負担の税金(グロス給料の8から10%程度)を決められタイミングで国および州に納税します。
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これとは別に、四半期ごとに給与税の申告書(連邦:Form941* 州:DE9)を、そして1年に1回、連邦:Form940 を国および州に提出します。さらに、源泉徴収表(FormW-2)を発行し従業員に渡すと共にSocial Security Office にも提出します。
従業員は発行された W-2 およびその他の所得、控除経費などを加えて各自個人申告を行います。
◆従業員負担分の税金
連邦:Income tax(所得税。申告 Form 941 または 944), Social security tax & Medicare tax(社会保険税。申告 Form 941 または 944)
州:Income Tax(所得税。申告 Form DE9)、Disability Insurance(障害保険。申告 Form DE9)
◆雇用者負担分の税金
連邦:Social Security & Medicare tax (社会保険税。申告 Form 941 または 944)、Unemployment tax(失業保険税。申告 Form 940)
州:Unemployment insurance(失業保険。申告 Form DE9)、Traning Tax(職業訓練税。申告 Form DE9)
*納税額の少ない企業は四半期ごとに提出をする 941Form に代わりに年1回提出