COFASのレーティングを参考にシンガポールのカントリーリスクを考察してみましょう。
COFASでは世界156カ国の経済概要・リスク評価・格付け・強み・弱みなどについて比較がされており、格付けという特徴上、どこの格付けを引用してもその他と大きく乖離する事は稀です。カントリーリスクとビジネス環境リスクの二面から格付けをしているのがCOFAS特徴で、シンガポール、日本を含めた6カ国のみが最高評価のA1です(他はスイス、カナダ、ノルウェー、スウェーデン)。
カントリーリスクと言っても色々と要素はありますが、特に海外進出に際して気にされる点はシンガポールの政治リスクと社会リスクになるかと思われます。
【シンガポールの政治リスク】
・ 最高権力者はリーダーシップがしっかりと取れている
・ 与党人民行動党は支持率が減少傾向と言われているが過半数は抑えている
・ 政権内での権力闘争に基盤を揺るがす程のものはない
・ 強力な野党が存在しない
・ 政権を転覆させるような大国介入は可能性が低い
といった具合に、シンガポールの政治リスクは極めて低いといっても過言ではないでしょう。
【シンガポールの社会リスク】
・ 領土紛争や経済紛争の兆候は特に無し
・ 大国の干渉による社会不安定化の可能性は低い
・ 近隣国と政情不安が波及する可能性はゼロではないが可能性は低い
・ 反体制勢力による社会不安は可能性が低い
・ 人種・民族的対立や宗教対立などの社会的対立は無い
・ 疫病の蔓延などのリスクは極めて低い
シンガポールが現状抱えている社会的な問題は、社会的所得格差や雇用不安などによる国民の不平不満と言われており、この点は政治的不安定化の引き金にもなりうるリスクは抱えていると考えることも出来ますので、今後の政権運営に注目をして行く必要があります。
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