ローカルスタッフが退職する際は主に次の2点の注意が必要です。
・事務的な手続き
・スタッフを気持ちよく辞めさせる
下記にポイントを挙げましたのでご覧ください。
【1.最終給与の支払い】
最終給与は通常の給与とは異なりますので下記の注意が必要です。また、会社の所有物を全て返却後に最終給与を支払うという条件をつけている会社もあります。
・13ヶ月ペイメントの支払い
・個人所得税の還付
・未使用の有給休暇の買い取り
・従業員が会社から借り入れがある場合の給与からの控除
【2.会社の所有物の返却】
従業員に提供している会社の所有物をしっかり返却させましょう。一般的には下記のような所有物があります。
・ノートパソコン
・携帯電話
・会社ID
・HMOカード
・顧客リスト
・名刺
【3.個人情報・顧客情報の漏洩に注意】
フィリピンでは個人情報・顧客情報の法整備が整っていないため、ローカルスタッフが退職する際に個人情報・顧客情報を持ち出す例があります。就業規則で前もって明記しておくとともに、USBの持ち出しや外部からの社内アクセスを制限するなど十分に注意しておきましょう。
【4.退職者は会社の広告塔】
退職する際の会社側の対応が悪いと、それが会社の対応として世間に広まってしまいます。退職時に「最高の会社」と思わせることによって、退職者が会社の良い印象を世間に広めてくれる良い広告塔となってくれるでしょう。逆に、対応を間違えると会社への不満が残り、悪い広告塔となり得るので注意が必要です。
【5.「最高の対応」で送り出す】
退職者が会社に不満がない場合は良いのですが、不満を持って辞める場合は、その退職者が会社の評判を悪く言う場合があります。悪い評判が世間に広まるとその後の採用活動に支障をきたす可能性があります。退職前にパフォーマンスや勤務態度が悪くなったとしても、辞める従業員に対しては下記のような「最高の対応」で送り出しましょう。些細なことですが、会社に対する印象がこのような事で変わってきます。
・退職のスピーチの場を与える
・小さいプレゼントをあげる
・全員で写真を撮る
【6.退職マネジメント上手になる】
良い関係で退職いただくことにより、その良い印象が世間に広まれば取引先を確保できたり、退職者が社員を紹介してくれたりなど良い関係を継続することも可能です。退職マネジメントを怠らず、退職者を最高の対応で送り出し、会社のファンを増やし続けることができるようになりましょう。