フィリピンの物価は贅沢品を除けば概ね日本の3分の1程度と言われていますが、フィリピンの物価についての考察は実は非常に難しいようです。
地域の価格差や商品そのものの価格統制がされていないということも理由の一つですが、公表されている最低賃金の数値と物価そのもののバランスが極めて悪いという点が最たる理由です。
例えばマニラの最低賃金と日本の最低賃金の差は約6倍前後の計算になるのですが、為替換算後の同一商品の比較をすると日本の6分の1にはならず、大体3分の1程度と言われていますので、物そのものが決して安いというわけではないとも考えることができます。
また、フィリピン現地在住者の感覚としては、年々出費が大きくなっている印象のようで、豊かになっていくことを実感しているようです。
2013年のCPIの平均上昇率は3%で、台風の影響などによる食料価格や電気料金などの高騰も影響はありますが、政府インフレターゲットの範囲内に収まっており、個人消費も堅調に推移しているようです。
何よりもフィリピンの個人消費を支えているのは、実は海外に出稼ぎに出ている人々からの仕送りと言われており、この点は上記の賃金と物価のバランスが悪い点を説明するポイントにもなっているようです。
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