シンガポールに統括拠点を置く際に、プロフィットセンターではなくコストセンターなのでコスト見積もりが必要になると思います。 ここでは、統括拠点=ペーパーカンパニーを設置する場合と、少人数でも事務所を構えるケースを記載します。
①会社設立
一時的な代行費用としては、法人設立、銀行口座開設、名義貸しなどで、S$5,000~S$8,000程度がかかります。
②会社運営維持コスト
セクレタリー代行、会計・税務代行が、月額でS$1,000~S$1,500程度かかります。
③監査費用
特定の個人会社(零細企業)以外は、年に1回の法定監査が必要で、日系事務所ですとS$15,000前後、ローカル会計事務所ですとS$4,000前後の一時的な費用が発生します。
④ペーパーカンパニーとしてバーチャルオフィスを利用
多くのレンタルオフィスや会計事務所で本サービスは提供しており、月額S$200~500程度の費用がかかります。 但し、バーチャルオフィスは会議室やコピーなどを利用する場合は、別途、チャージされるケースが多いのと、本格的にシンガポールに利益を集めるフェーズになってくると、物理的にオフィスを構えたり、スタッフを雇用する必要が出て参ります。
⑤小さいオフィスを借りる場合
賃貸オフィスは、小さい坪数ではなかなか都心にないのと、初期費用が敷金や内装工事、什器設備の購入でかかるので、レンタルオフィスを検討する場合、相場としては、
・1名オフィス・・・S$1,000前後
・2名オフィス・・・S$2,000~3,000前後
・3名オフィス・・・S$2,500~4,000前後
がオフィス代としてかかり、その他にS$500前後がコピー代や電話代、消耗品代などでかかります。
⑥赴任者の福利厚生
福利厚生として挙げられるものは、住宅手当、保険、学校手当、交通費手当などがあります。 大手企業の場合は、これらに1名あたり月額S$5,000以上を負担していることもあります。 但し、中小企業の場合は、保険などの必要最低限の負担にしていることが多く、費用は月額S$500程度でしょう。
⑦事務スタッフを雇用する場合
シンガポールで事務員を雇用する場合、月額S$3,000~S$4,000(諸税込)程度になりますが、日本語スピーカーやマネージャー級を採用しようとすると、更にS$1,000アップします。
⑧その他経費
登記変更にかかる経費や突発的な経費を含め、月額S$1,000あれば十分でしょう。
このように、2名オフィスで1名を日本から派遣、1名を現地採用で拠点設立した場合は約S$7,000~9,000+赴任者の人件費程度がかかることになります。 雇用も派遣もしないでバーチャルで進めた場合は、月額S$1,000もあれば十分に運営できるでしょう。
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