シンガポールはメディアやインフラ業など以外は、ほとんど外資規制がありませんので、どの業種にもチャンスがあると言っても過言ではありません。
但し、人口は530万人しかいない点、30%は外国人である点を考慮すると、シンガポール国内だけで事業を完結するのではなく、シンガポールで小さくても良いので成功体験を積み、それを周辺の急成長している新興国へ横展開していく事業戦略が適切ではないかと考えます。 シンガポールには多くの富裕層や事業家が訪れ、シンガポール事業の成功はそういった周辺国の有望な投資家の目に留まることになります。 そのネットワークを活用して周辺国へ展開していきます。
また、上記のような東南アジアのフラッグシップ戦略を採る上でのシンガポール活用という点以外に、シンガポールは事業展開するというよりは、東南アジア全体の統括拠点としての位置づけになるでしょう。
圧倒的な立地と世界一のチャンギ国際空港による利便性をいかした東南アジアの市場調査の拠点、為替損や為替リスクをヘッジするための内部留保する拠点、各国の利益を吸い上げて投資回収を図る拠点、グローバル人材を採用して育成する拠点、海外事業の戦略立案や事業計画の策定・予算統制の拠点、東南アジア全体をにらんだ製品R&D拠点、このように規制がなく、住みやすく、利便性が高く、税制優遇があり、情報と人が集まるシンガポールならではの活用方法を検討していくことをお勧めします。 直接、インドネシアやベトナムなどに進出するケースもありますが、多くは後からシンガポールにホールディングス機能を設置することになります。
事業機会という点では、個人的な見解ですが、シンガポールも日本以上に少子高齢化(外国人を受け入れて人口は緩やかに増加しているが)の国ですので、介護ビジネス、教育ビジネスにはチャンスがあるのではないかと思います。 また、子供を持たないカップル向けの住宅供給も少ないため、少子高齢化社会の住宅企画・設計も面白いでしょう。
また観光化のために政府は多額の投資をしているため、観光産業もチャンスがあります。 バイオや化学製品は多くの企業が研究所を設け、大学や政府機関と共同研究をしているケースもあります。都市開発に関わる企業は、シンガポールの大手不動産会社・都市開発企業と提携して、彼らが受注する周辺新興国の開発プロジェクトに参画するなど、シンガポール政府や政府系企業と協業する道を探すのも大きな事業機会につながります。
人材ビジネスやコンサルティング業、金融・投資業は、元来のシンガポールの性質上、事業機会は既に存在しています。海外進出するためのグローバルリーダーやマネージャーの採用・育成、海外戦略の立案や市場調査案件、ベンチャーキャピタル業などがあります。
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