昨今の日中関係の内情は、これから中国進出を考えている企業にとって大きなリスクになるのは言わずと知れたことかもしれません。理由の差異はあるかもしれませんが、日中関係の歪みから発生する可能性のあるリスクから逃れるために進出を諦めた企業、あるいは進出をしていたものの撤退を決定した企業も見られるのも事実です。
では実際にはどれぐらいの日本企業が中国市場の中で果敢に挑戦を続けているのでしょうか?
2013年の調査では、実に30,000以上の日系企業が中国進出を果たしています。また2013年後半の調査では確かにASEAN諸国への注力を経営方針としてあげている企業は大部分を占めましたが、その順位は依然として2番手であり、最注力国としてあがっていた国はやはり中国でした。
中国は人口が圧倒的に多く経済的成長もまだまだ発展途中にある国なので、日系企業にとって魅力的な市場でもあるのです。世界の他の国々と比べても、中国は日系企業の数が圧倒的に多い国です。
中国にある日系企業の内訳を見てみると、その業種は実にさまざまです。製造業はもとより、サービス業、電化製品やIT関連の業種、飲食店やコンビニなど多くの業種が見られます。
外務省の海外在留邦人数調査統計(2013年10月1日現在)においても、中国の日系企業(拠点)数は31,661拠点とアメリカ(6,899拠点)を大きく引き離し圧倒的な1位です。日中関係の悪化による影響はありますが、GDP世界2位の隣国でビジネスを行っている日系企業が大変多いのが現実です。
また、現地の反応も、「政治とビジネスは別」と考える人が多くいる事も事実です。先日行われた安部首相と習近平国家主席との首脳会談を受け、日中関係の改善を期待したい所です。
しかし、中国進出に関しての判断は、それぞれの企業様で異なり、進出をした方がよいのか・やめた方がよいのか、という難しく・重大な判断を、当社の勝手な憶測でアドバイスすることは控えさえて頂きたいと考えます。中国の会社設立に関して具体的なご相談、ご質問などございましたら、下記より専門家へのお問合せが可能です。
→中国で会社設立 (法人設立) する手順まとめ