ベトナムの広告市場ですが、主要4媒体(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)の広告費で1700億円強と日本の1/16程度の規模です。構成比としてはテレビの割合が全体の9割強と高いのが特長で、大企業の広告戦略もテレビに依存しているのが現状です。
一方でネット広告の比率はまだ高くありません。現状アメリカで20%強、日本でも15%を超えるネット広告ですが、ベトナムでは諸説ありますが、7−8%程度に留まっていると考えてよいと思います。これはベトナムでのネット利用時間やスマホ購買の勢いを考えるとまだまだ少ないのですが、企業クライアントがテレビに依存しており、なかなかネット広告の価値を見いだせていない点が背景としてあります。一方で、若者の情報入手経路はFacebookやYoutubeへの大きく移行していますので数年のうちにネットへ大きくシフトしていくことが考えられます。
ベトナムは中小企業やスタートアップの企業にとっては、ネット広告を活用することで集客をはかり易い国ではあります。Facebookの利用時間が長く、またベトナム人のネット広告のクリック率(CTR)が日本と比べても著しく高いことから、Facebookの自ページを作成し、容易にFanを獲得して囲い込みをはかることが可能です。