カンボジア人(クメール人)の給料は、業種や役割によって給料に差があるため一概には言えないため、ここでは当社の例と一般的な給与相場をお伝えいたします。
ゲストハウスやレストラン運営を行なっている当社は、日系オーナーの企業としては安い方だと思われますので、あくまでも目安としてお考えください。例えば、当社の行っているビジネスの性質上、宿泊場所と食事2回分を無料で提供し、バイクのガソリン代は提供していません(通勤不要なため)。その場合の目安としては下記になります。
【当社カンボジア人スタッフの給料例】
・英語が話せない人材(約80ドル)
・一般的な英語が話せる人材(約120ドル)
・マネージャークラスの人材(約180ドル)
※宿泊場所や食事が提供出来ない、交通費を支払う必要がある会社の場合は、あと40~50ドルくらい上乗せしてあげる必要があると思います。
一般的な給与相場は大まかにですが、下記のようになります。
【一般的なカンボジア人の給与相場】
・英語が話せる人材(約130~150ドル)
・日本語が話せる人材(約260~450ドル)
・士業に関わるビジネススキルを持った人材(約520~750ドル)
・ビジネスマネージャークラスの人材(約1,000ドル~)
実はカンボジアでは英語を話せる人が多くいるため、日本のように英語が話せるから給料が格段にアップするかと言えば、そうとも限りません。但し、日本語を話せるカンボジア人は、日本人をターゲットにした日系レストランの増加や、2014年6月末にオープンしたイオンモールの影響もあり重要が高いです。その為、英語を話せるだけのカンボジア人よりも、日本語を話せる人材ほうが2倍~3倍給料が高くなる場合もあるようです。そして、士業(会計・法務)に関わるビジネスのスキルを持ったスタッフに関しては、英語を話せるだけのスタッフの4倍~5倍、それらのビジネスのマネージャークラスは1,000ドル以上もらっています。
また、毎年10%程度の賃金上昇があるという例も聞きます。これはカンボジアに限らず、インフレが続く新興国の東南アジア全般に言えることで、経済成長が頭打ちになるまでは上昇していくものだと覚悟しておく必要があります。
給料の金額はこれで正解というものはありません。分かりきったことですが、給料を平均より安くすれば定着率がやはり低くなりますし、高くすれば定着率は上がるとは思いますが、それに見合うパフォーマンスが出せるスタッフではない場合、会社のコストを圧迫することとなります。従業員の給料や家賃、税金、光熱費など総合的に考えて、そのビジネスモデルはプラスの収益が出せる見込みがあるかを検討していく必要があるのではないでしょうか。
カンボジアへの進出にご興味ある方は、下記をご参照いただければ幸いです。
→カンボジアで会社設立 (法人設立) する手順まとめ
※本記事内での数値は、2015年2月現在のものです。