お世話になります、
Tokyo Consulting Firm Sdn Bhdです。
海外の日系企業にとって、駐在員はなくてはならない存在であるかと思います。ただし、マレーシアにおいて、昨今は外国人雇用を制限する動きもあり、就労ビザの取得が厳しくなってきている状況にあります。
弊社へ最も多く問い合わせ頂くのも就労ビザに関連する内容ですので、今回は就労ビザについて記載します。
【駐在員の雇用パスの取得】
前回はESDアカウントの取得からProjection登録まで記載しました。今回はEPの申請、就労ビザの取得、エンドーズメントについて記載します。
3.ESDアカウント上でのEPの申請
1.にて取得したESDアカウント上でEPの申請を行います。2.にて取得したProjectionを使用して、申請を行います。基本的にProjectionの申請時に提出している資料を利用し、雇用契約書を追加で提出します。
※前回説明したProjection申請の際の必要資料の中には、厳密には規定されていない資料もございますが、申請後の審査を考慮し、必要資料に含めています。
[必要資料]
・赴任予定者の履歴書
・赴任予定者の最終学歴証明書
・赴任予定者のマレーシア赴任に係る推薦書
・赴任予定者と現地法人間の雇用契約書
・顧客 / 仕入先との業務契約書
・その他ESDによる審査に合わせて要求される追加資料
4.就労ビザ/Single Entry Visa
ESDアカウント上でEP取得の承認が降りた後、マレーシア大使館にて就労ビザ/Single Entry Visaの取得申請を行います。こちらは下記必要資料を用意のうえ、大使館へ訪問して申請を行います。
[必要資料]
・EP Approval Letter (EP承認後、ESDアカウントよりダウンロード可)
・VDR Letter (EP承認後、ESDアカウントよりダウンロード可)
・DP11 (ESDアカウントよりダウンロード可)
・パスポート原本
・就労ビザ申請書
・証明写真
※4月28日時点では、コロナによる入国制限の影響により、マレーシアサイドにて入国許可証/My Entry Approval Letterを取得する必要がございます。
5.エンドーズメント
エンドーズメントとは、マレーシア入国後にESD当局にて、パスポートへEPステッカーを貼付する手続きを指します。申請から1-5営業日ほどで貼付され、EPの取得が正式に完了します。
[必要資料]
・カバーレター(エンドーズメント申請資料)
・パスポート原本
・委任状(申請者本人が同行しない場合に必要)
現在、4.5、はいずれもアポイントメント制となっており、非常に時間を要しています。(4月28日時点でいずれも最新のアポイントメントは8月中頃です。) そのため、3.の承認が降りている場合には、4.の手続きを省略し、マレーシアの入国に必要とされるMy Entry Approval Letter・渡航通知を取得したうえで、マレーシアへ入国することが可能とされています*。
*ただし、入国後別途手続き・費用発生。
以上、マレーシアのビジネス情報をお伝えします。労務に関するお問い合わせはもちろん、会計や税務に関するお問い合わせも、お待ちしております。
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