皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファーム安藤です。
今回は、カンボジア株式市場についてお話したいと思います。
2011年7月11日に、カンボジア政府と韓国証券取引所がそれぞれ55%と45%の合弁により、カンボジアでは初となるカンボジア証券取引所(CSX: Cambodia Securities Exchange)が開設しました。
なお、「証券セクターに対する優遇税制に関する法令70号」によれば、上場企業は法人所得税の10%軽減(第4条)、利息・配当の源泉徴収税が50%軽減(第5条)の優遇措置が受けられます。
2012年4月18日に、プノンペン水道公社がカンボジアで初めて上場しました。2021年時点の上場企業は以下の通りとなります。
・2012年4月18日 プノンペン水道公社(PPWSA)
・2014年6月16日 グランドツイン・インターナショナル・カンボジア(GTI)
・2015年12月9日 プノンペン港湾公社(PPAP)
・2016年5月30日 プノンペン経済特区(PPSEZ)
・2017年6月8日 シアヌークビル自治港(PAS)
・2020年5月25日 アクレダ銀行(ABC)
・2020年8月12日 ペステック社(PEPC)
・2021年9月6日 DBDエンジニアリング社(DBDE)
また、カンボジアでは中小企業が銀行から融資を受けることは難しいため、政府は2015年9月に成長市場(Growth Board)と名付けた市場を設置し、大企業よりも要件や資本制限を緩やかにしたことによって中小企業が株式を発行できるようになりました。しかし、2020年までに株式上場企業としてみなされている企業は、上記の5社にとどまっています。
2017年には社債発行に関する規制を定めました。そして同年、カンボジア国立銀行が商業銀行やマイクロファイナンス機関による社債発行および株式上場に関する省令を交付し、金融機関も総資産の20%未満まで社債発行が可能となりました。
2018年には、カンボジアのマイクロファイナンス大手であるハッタ・カクセカーが世界銀行グループの国際金融公社の支援の下、同国初の現地通貨リエル建て社債発行をカンボジア証券取引委員会(SECC)に申請し、同年に社債の発行をしています。
今回は、以上となります。
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東京コンサルティングファーム
安藤朋美
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