前回に引き続き、「大湾区情報」では今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をいくつかピックアップしお届けしていきます。
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大湾区の新たなインフラ計画として、広東省の広州市と仏山市、隣り合った二つの市を一体化させた「広仏スーパーシティ」を構築する計画が進んでいます。その中で、「仏山三龍湾」は広州市・仏山市における高レベル開発試験区のパイロットゾーンとして、鉄道、交通インフラ以外で174件、投資額1,900億人民元を超える主要建設プロジェクトが控えており、そのうち55件のプロジェクトが進行中で、その総投資額は約1,470億人民元にも達しています。
三龍湾は地理的に広仏スーパーシティの最前線であり、また仏山と香港、マカオ、広州、深圳といったイノベーション回廊とをつなぐ重要なプラットフォームでもあります。
以下、代表的なプロジェクト、企業をご紹介します。
■総合施設「広仏荟」
「広仏荟(广佛荟)」は広州市、仏山市両市の最初の共同プロジェクトで、総投資額は50億元。仏山市南海区三龍湾と広州市番禺区の境界、香港からの高速鉄道の終点駅でもある巨大鉄道ターミナル、広州南駅にほど近い場所に位置する総合施設になります。広仏荟を広州市、佛山市の一体化における代表的なプロジェクトとするべく、両市の国有企業が協力し、共同出資した合弁会社が設立されました。将来的に、広仏荟は産業界・学界・文化などのショーケースおよびコミュニケーションプラットフォームとなり、交通、ビジネス、ショッピング、レジャーなどの機能を担うことになります。
■季華研究室
(Ji Hua Laboratory: http://jihualab.ac.cn/)
三龍湾では、テクノロジーイノベーション産業に関するプロジェクトも続々と決定しています。大湾区での発展のチャンスをつかむために、多数のインターネット、インテリジェント製造分野のハイテク企業が三龍湾に本社を置いています。例えば広東省委員会及び広東省政府による四大広東省研究室プロジェクトの一つである季華研究室。季華研究室はすでに国家・省レベルのプロジェクトを10件勝ち取っており、プロジェクト総費用は5.1億元に達しています。
■深圳市大族機器人有限公司
(Shenzhen Han’s Robot Co.,: https://www.hansrobot.net/)
深圳証券取引所上場企業の大族激光(Han’s Laser)グループ傘下のロボット製造専門企業、深圳市大族機器人有限公司の新しいグローバル本部が三龍湾にてすでに着工しており、完成後、深圳に工場を構えていた同社のサプライチェーン、産業チェーン約20社が同地域に集まってくることが期待されています。
■深圳市大族機器人有限公司
(Huya Live: https://www.huya.com/)
中国最大手のゲーム実況ライブサイトを運営する、広州市に本部を置きニューヨーク市場上場企業である「虎牙(Huya)」がグローバル研究開発本部を三龍湾に20億人民元投資する計画となっており、同社の取引先を始めとする5,000人ほどのIT人材が集まってくることが期待されています。
これら以外にも、この三龍湾にインフラ企業、香港理工大学分校など多くのプロジェクトが目白押しとなっています。
【参考資料】
・広仏スーパーシティ建設スピードアップ
仏山三龍湾の進行中プロジェクト投資額は1,470億人民元に
http://www.cnbayarea.org.cn/news/focus/content/post_307588.html
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