前回に引き続き、「大湾区情報」では、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をいくつかピックアップしお届けします。
香港の運輸及び住宅局局長の陳帆(Frank Chan)氏は、10 月 26 日の立法会出席時、香港政府の空港管理機関、香港機場管理局(The Airport Authority Hong Kong、以下「AAHK」)は、香港国際空港及び大湾区の他の都市を結ぶ海空複合輸送を積極的に展開しており、東莞に「香港国際空港ロジスティクスパーク」、香港国際空港の制限区域管制区内に「制限区域海空複合輸送カーゴターミナル」を設置し、中国本土からの輸出品は、東莞のロジスティクスパークでセキュリティ検査、梱包、パレタイズされ、貨物受け入れ後、海空複合輸送のカーゴターミナルにシームレスにて運ばれ、海外へ直接トランジットできるようになる、と述べました。
さらに、ハイエンドの旅行客向けに柔軟的なポイント・ツー・ポイントの越境航空交通サービスを提供し、大湾区の国際的なビジネス環境を強化することを目的として、深圳市との間で実現可能性を探り、意見交換を行っていると述べました。
同時に、香港政府は AAHK の珠海空港への出資プロジェクトに取り掛かっており、広東省と共に、珠海市において、航空機のメンテナンス、航空機部品のOEM 生産・配送、航空機エンジニアリングの専門研究、航空業界の専門技術者育成などをカバーするハイエンドの航空産業クラスタを構築したいと考えています。
また、香港政府は近代的な物流産業の発展を支援するための用地を物色しており、現在青衣と葵涌の 2 つの港湾後方支援用地のフィージビリティスタディ調査を完了しました。 そのうち、青衣の用地は港湾・物流産業の運営を支援するための多層階の港湾後方支援施設と近代的な物流施設の開発のために、今年 12 月に売却が予定されており、市場の反応を見ながら、青衣にある別の物流用地のフィージビリティスタディ調査を行うかどうかを検討します。
陳氏はまた、香港海運港口局(Hong Kong Maritime and Port Board)がタスクフォースを設置し、業界と協力して「スマートポート」の開発を推進するための具体的なプランを検討していることを明らかにしました。その中には、ターミナル事業者や関連業界関係者によるコミュニケーションや情報へのアクセスを容易にするデジタルシステムの構築も含まれており、オペレーションの合理化や複数者間の調整の最適化を図ることで、香港の港湾効率をさらに高め、貨物処理にかかる時間とコストを削減することができます。
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