前回に引き続き、「大湾区情報」では、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をいくつかピックアップしお届けします。
マカオ特別行政区政府は、「大湾区発展計画大綱」における、マカオと中国本土の都市間の高速鉄道の利便性向上、交通インフラの相互接続の加速の実現のために、2021 年 2 月にマカオライトレール(LRT)・トランジット横琴線延伸プロジェクトの建設を Nam Kwong(Group)Company Limited(南光グループ)に正式に依頼しました。
マカオ LRT 横琴延伸線の主要構造は、高架橋、川底トンネル、及び 2 つの駅で構成されており、全長は約 2.2km、そのうちトンネル部分は約900m となっています。この路線は、マカオ LRT タイパ線の蓮花大橋駅に隣接する HE1 駅(高架駅)を起点に、蓮花大橋の方向に沿って徐々に下っていき、川底トンネルで十字門水道を渡り横琴に入り、横琴イミグレーションの地下 1 階にある HE2 駅(地下駅)が終点となります。
マカオ LRT 横琴延伸線は、珠海とマカオの境界を越えた建設プロジェクトであり、現在、建設図面の作成、臨時交通迂回措置、パイプラインの移設計画、建設期間中の変形モニタリング測量ポイントの配備、仮設施設の建設など、事前準備作業が開始されています。正式工事開始後、現有の蓮花イミグレーションエリアの関連建物施設の取り壊し、および蓮花円形地(Rotunda Marginal)のパイプラインの移設工事が行われ、主体工事と連動することになります。
本プロジェクトの建設は、珠海とマカオの両側からの工事が同時に行われ、マカオ側では、今年の第 2 四半期に掘削工事など基礎工事がスタート、横琴側では、臨時交通迂回措置やパイプラインの移設、建設期間中の変形モニタリング測量ポイントの配備、HE2 駅/トンネルの地盤補強及び外装工事、駅の出口の掘削および支持構造工事などが近日中に開始される予定です。
4 年の工期が見込まれるマカオにとっても主要なインフラプロジェクトであり、また両岸を結ぶ大規模な公共交通プロジェクトであるマカオ LRT 横琴線延伸プロジェクトは、両岸の文化的、経済的交流を強化する上で大きな意味を持っています。完成、開通後、乗客は横琴イミグレーションと広珠都市間鉄道延長線の珠海空港メトロライン(フェーズ1)で迅速に乗り換えることができます。
これにより、珠海・マカオ地域の公共交通機関の高速接続が実現し、横琴の「広東・マカオ深度合作区」での旅客輸送需要の増加に対応し、通勤効率を向上させ、横琴・マカオが大湾区の「一時間生活圏」へと融合することが可能となります。
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