新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、リモートワークを導入する企業が世界的に増えましたね。テレワーク、リモートワーク、在宅勤務と呼ばれる勤務形態はコロナ禍以前にもすでにありましたが、ウェブデザイナーなどIT系の仕事をしている人やフリーランスの人に限られていました。それがコロナ禍において急速に世の中が変化し、今では働き方改革の一つとして会社勤めをしている人々にも広く定着しつつあります。ICTを最大限に活用することによって、これまで出社することを前提としていたバックオフィスなどの仕事もリモートワークが可能となってきました。
リモートワークを活用するメリットは多く、まず朝晩の満員電車を避けられます。通勤時間の削減から自分の時間や家族との時間が増えたという人もいます。出社人数を減らすとオフィスも縮小可能なので、香港では特に経費のかさむオフィスの賃貸料を削減することもできます。また、通勤が不要になると会社との距離を考えなくて良いことから、住む場所の選択肢も増えます。
リモートワークをスムーズにする便利ツールも次々と活用されるようになり、Web 会議システムの「Zoom」はオンライン会議の新定番ですね。他にもクラウド勤怠管理システムで労務管理業務が可能になり、採用管理システムで人材の新規募集から採用までを一貫して行うことも可能になりました。最新のツールを活用すれば業務をより効率よく進められます。
さて、弊社では新型コロナウイルスが流行し始める前の2019年よりクラウド会計「Xero(ゼロ)」を導入しています。香港において日系で初めてXeroとゴールドパートナーシップを締結しました。
Xeroはニュージーランドで開発されたGlobal Hub社のクラウド会計ソフトで、オーストラリアではシェアNo.1で、歐米諸国でも広く使われています。 クラウドというのは、HotmailやGmailのようなweb mailサービスのように、データを自分のパソコンやスマートフォンなどの端末ではなく、インターネット上に保存することです。つまりインターネット環境さえあれば、自宅でも、外出先のスマートフォンでも、いつでも閲覧、編集が可能ということです。
Xeroは多くの中小企業に採用されています。香港にある日系の駐在員事務所や小規模オフィス、飲食店はどうしてもマンパワーに限りがありますよね。このソフトを利用すると入力項目や表示情報を最小限にとどめながら、給与計算や在庫管理、固定資産の減価償却まで管理が可能です。
それでは、数多くあるXeroの特徴・メリットをいくつかご紹介しましょう。
・財務状況・数字をリアルタイムに把握できる
・銀行明細やクレジットカードなどの取引データを自動で取得、仕訳ができる
・インターネット環境があれば、世界中いつどこからでもアクセス可能
・会計士など複数のユーザーが同時にアクセスすることも可能
・バックアップファイルは不要
・自動でソフトが最新の状態にアップデート。バージョンアップ不要
・簿記/会計の知識がなくても使える機能と画面設計
・他のアドオンクラウドサービスとの連携が可能
・リアルタイムでのレポートやダッシュボード機能が充実
・パソコンにソフトのインストールは不要
・セキュリティが充実
世界中に会計ソフトは色々ありますが、他社と違って特にXeroをお勧めしたいポイントがあります。Xeroなら銀行ステートメントを自動でインポートでき、香港の大手銀行であるHSBC / DBS / 恒生銀行の計3社に対応しています。Xeroを使えば、面倒な書類の整理の負担も軽減できます。インボイスや領収書などはスマートフォンで写真を撮ったり、スキャナーでスキャンして専用アプリを利用したりすれば、Xeroに直接アップロードすることができます。これまで経理担当者が行っていた手作業が簡略化でき、コストパフォーマンスを上げたい企業様にお勧めです。
経営の根幹とも言える経理業務において、入金管理や出金管理は1円の誤差も許されません。従来の経理業務では担当者が細心の注意を払って帳簿を付ける必要があり、それでも1円の誤差が出てしまえばそのために何時間も原因を探すことになっていました。結果として1円のために時間も手間もロスしてしまったというケースはよく聞きます。そんな経理業務を上手くアシストする目的で作られたのが会計ソフトです。
インターネット環境が整い、スマートフォンが普及した現代、コロナ禍にあってもリモートで出社時と変わらない仕事ができるようになりました。働き方の多様化や社会変容を背景に、こういったニーズは今後も高まっていくでしょう。クラウドサービスをしっかりと活用しスムーズなリモートワークを実現させましょう。
弊社はXero公認アドバイザーですので、導入をお考えの方は是非お気軽にご相談ください。Xero導入から、導入後の使い方など細部までアドバイスをさせていただきます。
※本記事はH.S. Planningホームページ「コロナ禍で変わる最先端リモートの世界」の投稿をもとに作成しています。