ミャンマーのBPO特集 | 日本企業の海外進出支援サイト ヤッパン号

BPOとは企業の業務プロセスの一部を外部企業に委託（アウトソーシング）することです。 企業が抱えている、間接業務の事務作業等を外部に委託することにより、貴重な社内の人材をコア業務に割り当てることが可能になり、業務の効率化やコスト削減といったメリットなども生まれます。 だが、国内でBPOを行うと、どうしてもコストが高くなってしまうのが現実である。そこでコストを下げるためにミャンマーなどの国外企業に業務を委託（アウトソーシング）することでコストを下げることが可能になります。 最近では委託できる業務内容も増えており、事務業務だけでなく、情報システムやコールセンターなど様々な業務をアウトソースできるようになっております。

現在のBPO市場はIT系BPOと非IT系BPOに大きく分けられており、IT系BPOに関しては企業ごとに扱うデータ量が年々増加しており、台数が増えたサーバーをデータセンターに預けたり、システム運用業務を外部に委託する企業が増加しております。 非IT系BPOに関しましては、日本国内の人材不足の深刻化から、人事・総務・経理などの間接的な業務やコールセンターや営業などの業務があります。 株式会社矢野経済研究所の【国内BPO市場規模推移予測】では2018年度のIT系BPO市場規模（事業者売上高ベース）は2017年度比103.2％の2兆4,478億円、非IT系BPO市場規模（同ベース）は同101.4％の1兆7,274億円の見込みであると記されております。 日本国内の人材不足の問題から、BPO自体の市場は2022年に向けて成長を続け、コスト面から海外のBPO企業にアウトソースを委託する企業がより増えると考えられます。

まず、ミャンマーでのBPOを利用するメリットとして大きく上げられるのは、日本より人件費が安く、コストダウンに繋げられる点です。 ただ、委託する企業選びとしてのポイントとしては、大きく2つあり。 1つ目が「コミュニケーション問題」 言葉の違いだけでなく、商習慣や文化の違いなどもあるので、委託をされる際にスムーズなコミュニケーションが取れるかの確認が必要になります。 ただ、コミュニケーションが取れるからといって、日本人の駐在員が多い企業では、人件費が高くなり、他の企業と比べて料金が高くなる傾向があります。 2つ目が「インフラの問題」 ミャンマーは水力発電が主流となっております。ですので、雨が降らない時期は計画停電などもあり、一日に4回以上の停電が起きることもあります。 委託する際はその企業の請負体制なども確認する必要があります。

中国やベトナム、タイに比べてまだまだ、BPO事業は浸透しておりませんが、中国などより人件費が少なく、新たなBPO市場として注目されています。 日本語学校なども設立されており、日本語能力やセキュリティー意識も向上しております。 まだまだインフラの問題などもあり、停電に備えて自家発電機器等の整備が不可欠の条件ではありますが、今後、データ処理や画像加工などのIT系オフショア開発が有望です。