仮想通貨を直接決済できる「SpherePay」
仮想通貨の真価を社会に反映したい
-oBikeとの提携でユーザー獲得が進むことはわかりましたが、サービス自体にどんな特徴はあるのでしょうか?
AliPayなどは、ホテル、飛行機、レストランの予約などから、納税、公共料金の支払、金銭の貸し借りまで、決済に関わるあらゆる機能を追加しています。SpherePayでも同様に、決済を中心にあらゆる機能を複合してく予定です。
その手始めとして、「Advanced Credit」という機能を導入していて、ユーザーはアプリを通して、500ドルまで融資を受けることが可能です(日本で言う消費者金融のような機能がアプリ内に実装されている)。将来的には、oBikeの利用状況や、その他のサービスの支払状況などを元に、信用評価を行い、信用に応じて融資が受けられるようにしていきます。
既存の決済アプリで既に導入されているサービスでもあるので、あまり目新たらしさはないかもしれませんが、成長著しい東南アジアでは、ユーザーにとって重要な機能になると考えています。
-やはり、最大の特徴は、仮想通貨で直接決済ができることでしょうか?
はい。SpherePayでは、2018年5月ころを目安に、仮想通貨による直接決済ができるようになります。このままいけば、世界初の、仮想通貨で決済できるスマホ決済アプリになります。利用できる仮想通貨はBitcoinやEtherだけでなく、多くの仮想通貨が利用可能になる予定です。もちろん、店舗やECでの決済だけでなく、個人間の取引でも仮想通貨を利用できるようになります。
※bitFlyerやCoinchenkなどの仮想通貨取引所のアプリを利用した決済は対象外とみなしている
仮想通貨などのブロックチェーンに関わる市場規模は大躍進を続けていますが、まだまだその使い方は限定的で、ほとんどが資産運用目的でのみ、取引されています。SpherePayのミッションは、シェアリングエコノミーを通して仮想通貨と現実世界を繋げるという、世界のP2P取引における革命をおこし、ブロックチェーン技術を社会に反映することです。
-今後、日本への展開はあり得るのでしょうか?
あり得ます。現在、弊社の戦略上は、東南アジアを最重要マーケットと捉えているため、自社で本格的に日本へ進出することはありませんが、良いパートナーさえ見つかれば、インド、韓国、日本へは早目に展開していきたいと思っています。
SpherePayは、東南アジアのユーザー獲得に注力していているので、アジアからの旅行客などが多い企業であれば、SpherePayを導入するメリットはあるのではないでしょうか。東南アジアでは仮想通貨を保有している人は、比較的富裕層の方が多いため、そういった客層が多い事業者であれば、よりメリットは強いと思います。
APIも提供しているので、自社アプリに決済システムを組み込みたい場合にも利用頂けます。SpherePayを導入したいという話があれば、受け付けます。
-最後に、今後のビジョンについて教えてください。
SpherePayは、始まったばかりで、まだまだ実装していきたい機能がたくさんあります。現在は、SpherePay独自の仮想通貨「SAY」なども作っています。現金よりも便利に、且つ、安心して利用できる決済アプリとして、ブロックチェーン技術の真価を社会に反映していきたいですね。