フィリピンで成功している企業は、必ずマーケティングリサーチをしております。
例えばローカルを数名集めたディスカッションです。 商品に興味のあるユーザ属性(セグメント)をヒアリングして性別、年代、趣味など要望に応じて1人1人違う属性のユーザーを10人程集めて新商品のディスカッションをおこないます。 費用は1回40万ペソ(日本円約80万円)
ショッピングモールに行けば、試供商品のプロモーションをやっている企業も多いです。 そのプロモーション方法は、多くあり一般的な店舗プロモーション、該当プロモーション、イベントなどがありますが、フィリピンの変わっているプロモーションと言えばバスの中に商品プロモーションスタッフを配置して突然音楽が流れダンスを披露するプロモーションや人が多く集まる公園や駅前の広場などに突然人が集まりダンスのパフォーマンスとSampleの提供をするプロモーションなどもあります。
パフォーマンスで絶大な人気がある性別は男性でもなく、女性でもなくゲイのパフォーマンスが一番効果がよいというお話もありました。 文化の違いだとは思いますが、フィリピンではゲイは認められた存在でありパフォーマンスとして非常に効果がある国だということです。
街頭広告がメインではありますが、最近ではデジタルサイネージも普及してきています。 乗り物の広告はTAXI、電車(※1)ジプニー、(※2)トライシクルなどがあります。 オフライン広告を出すクライアントは、航空会社、不動産、携帯キャリアが多く目立つ広告主といえるでしょう。
小さい商品であれば(※3)サリサリストアーに卸販売してもらうプロモーション方法もあります。 各City毎にサリサリストアーを取り仕切ってる責任者がいてプロモーションをお願いするには責任者に話しをして了承をもらわないと販売できないことが多いです。 フィリピンのコンビニとも言われているので、効果は絶大です。
ある自動車メーカーがフィリピンでおこなっていたプロモーションですが、メインストリートを警察誘導で通行止めにして新商品のバイクを500台くらい走らせて大きい交差点でバイクパフォーマンスをしている企業もいました。
日本人向けの広告はまだまだ限られた媒体しかありません。少しだけ御紹介致します。
日本人向けフリーペーパー
「Primer」
発行部数:10,000部
発行期間:1ヶ月/1回
「Navi Manila」
発行部数:12,000部
発行期間:3ヶ月/1回
「Cebu Pot」
日本人向け新聞
「日刊マニラ新聞」
発行部数:不明
発行期間:毎日
「NNA」
発行部数:不明
発行期間:毎日
フィリピンの市場調査、マーケット調査についてご興味ある方はこちらをご覧ください。専門家へのお問合せが可能です。
→海外市場調査特集ページ
また、フィリピンの販路開拓について具体的に考えていらっしゃる場合には、下記より専門家へのお問合せが可能です。
→海外で販路を開拓する方法まとめ
~補足説明~
※1ジプニーとは
フィリピンの全土でみられる乗合タクシーである。
※2トライシクルとは
三輪自動車を利用したタクシー。三輪自転車を利用したタクシーである。
※3サリサリストアーとは
サリサリとはタガログ語で“何でも”という意味です。 自分の家の軒先に小さな窓を設けて、日用品雑貨、飲み物、スナック等を売るコンビニエントストアーの原型です。一坪から数坪の店で、必要なものは何でも置いてあります。 塩、調理用油、調味料、洗剤、歯磨き等々、その日使う分を小分けにしておいてあり、その日の数百ペソの稼ぎで暮らす人にとっては大変重宝です。最近では携帯電話のロード(フィリピンの携帯電話はほとんどがプリペイド方式で、事前に払う通話料をロードという)も小分けして売っているストアーです。