フィリピンで人材紹介をお考えの方へ
フィリピンで人材紹介をお考えの方に、知っておくべきポイントとサポートしてくれる専門家をご紹介する特集ページです。
▼フィリピンで人材紹介するために知っておきたいポイント
▼フィリピンでの人材紹介について相談先を見つける
フィリピンにおける人材の現地採用について
フィリピン現地での人材雇用を行う場合、フィリピンの労働法に関する最低限の知識とフィリピンの文化をよく知る必要があります。特にフィリピン文化は雇用後に強く影響してきますのでよく学んだほうが良いと考えます。
現地採用での注意すべきポイントは、主に以下の3点となります。
1.フィリピンの人材紹介会社の活用ポイント
2. フィリピンの労働時間・残業割増賃金について
3.フィリピンの雇用契約について
4.フィリピン人を採用する際に押さえておきたいポイント
フィリピンの人材紹介会社の活用のポイント
フィリピンで人材を初めて採用する場合、現地にコネクションなどなければ、人材紹介会社の活用は欠かせません。フィリピンにも複数の人材紹介会社がある中で、人材紹介会社を選定するポイントについて以下に記載しております。
1:得意な職種(ポジション)・得意な業界はどこか?
人材紹介会社によって、得意な職種(ポジション)や業界など、対応できる領域が異なります。例えば、職種(ポジション)でいうと、営業、事務職(経理・総務・人事など)、マネージャー職、日本語通訳者、秘書、ITエンジニア職、製造業技術職、現地採用日本人など様々な職種・ポジションがあります。また、業界でいうと、製造業、物流業、商社・販社、サービス業、コンサルティング業、IT関連、金融など様々な業界があります。それゆえ、それぞれの人材紹介がどこの領域が得意かを把握しておくことが重要です。
2:実績
上記で記載した通り、様々な職種・ポジションがある中で、人材紹介会社によって、得意領域が異なります。人材紹介会社を選定する上で実績を確認することが重要です。例えば、自社が採用したい職種・ポジションについて、サービス利用を検討している人材紹介会社が、過去にどれだけ、採用支援実績があるか、どれぐらいの人材のストックを持っているかなどを実績や人材ストックを聞いてみると良いでしょう。
3:営業担当者の重要性
会社による違いだけでなく、担当者がどれだけ熱心に動いてくれるかも重要なポイントになります。担当者が求人内容を正しく理解し、案件の特徴や魅力を求職者に届けなければ、多くの求人情報の中に埋もれてしまいます。担当者によって、採用できる人材の質が変わることも少なくありません。良い営業担当者と巡り合うために、複数の人材紹介会社へ相談してみてもいいかもしれません。
4:手数料
人材紹介会社は、多くの場合、成功報酬モデルとなります。人材紹介会社における成功報酬モデルとは、人材採用が決まるまでは、手数料が発生しないということになります。そして、通常、手数料の計算は、採用した人材の年収の一定の%を設定していることが多く、手数料が人材紹介会社によって異なります。手数料も人材紹介会社を選ぶ上での判断基準となります。
フィリピンの労働時間・残業割増賃金について
フィリピンに限らず、海外でビジネスを開始する際は、法律遵守が求められます。とくに労働法についての理解は必須となります。労働法の中でも最も基本的な法定労働時間と残業割増賃金について記載します。
【法定労働時間について】
フィリピンの1日の法定労働時間は、日本と同様8時間ですが、週の法定労働時間が48時間となります(日本は週40時間)。単純計算ですと、「1日8時間 × 週5日=40時間」 となります。そのため、「1日8時間 × 週6日」 で勤務させることも法律上可能となっております。
ただし、首都圏で働くホワイトカラーなどは、土日休みになっていることが多く、週6出社での採用は難しくなってきております。一方、首都圏近郊の製造業においては、土曜日出社にしているところも一定数存在します。
【残業割増賃金について】
一般的にフィリピン人は、業務時間終了後、直ちに帰宅することが多いです。それゆえ、残業ということがあまり一般的ではありません。それゆえ、会社の都合で残業を強いる場合は、必ず、割増賃金を支払う必要があります。具体的には以下のような割増賃金が法律で規定されております。
・平日残業:通常賃金の1.25倍
・休日出社:通常賃金の1.3倍
・深夜残業(22時〜6時):通常賃金の1.375倍
・祝日出社:通常賃金の2倍
フィリピンの雇用契約について
雇用契約については、こちらも海外と日本では大きく違うことを理解して、雇用契約書を作成する必要があります。特に注意が必要なのは、試用期間に関してと、解雇に関する理解が必要となります。
【試用期間について】
フィリピンでは正社員になる前に試用期間の雇用が6か月間と定められております。入社後の6か月で正規採用するか否かを見極める必要があります。試用期間6か月内は、仕事の能力が基準に満たないなど、正当な理由を言い渡して、試用期間で契約を解除することが可能です。それゆえ、6ヶ月の試用期間で、世紀採用するかどうかを見極める必要があります。
【解雇について】
正社員になった後は、会社側から一方的に解雇することは困難となります。
ただし、どうしても解雇を希望する場合は、労働法の範囲内で、解雇プロセスを経ることができます。具体的には、会社が口頭・書面での就業規則違反の警告を繰り返ししているにも関わらず、従業員が繰り返し、違反を繰り返す場合は、解雇プロセスに進めることが可能です。ここで重要な点としては、①フィリピンの労働法の範囲内であること、②就業規則に明確に何が違反であるかが明記されていること、③違反した場合はどのようなプロセスを経て、解雇になるのかが明記されていることが重要になります。
このようなプロセスを減れば、制度上は解雇が可能となります。ただし、裁判になった際は、結果が従業員側に有利に働く可能性があり、一定のリスクは残ります。このような事象が発生した際は、トラブルを回避するためには、弁護士に相談して進めることが重要になります。
フィリピン人の採用する際に押さえておきたいポイント
フィリピン人と日本人では当然、考え方・価値観が異なります。そこで、簡単に箇条書きで、抑えるべき点をまとめてみました。
【ポイント①:転職に関する意識の違い】
日本でも近年は若者を中心に転職が盛んになりつつありますが、フィリピンではより活発に転職をすることが多いです。具体的には、2・3年ほどで転職を繰り返し、その度に給与やポジションを上げていきます。一般的に転職回数は多いですが、全ての方が転職を繰り返すのではなく、転職ベースに人材を分類すると以下のようになります。
1,良い会社であれば、長く勤務する人材
2,2・3年のスパンで一定の軸を持って、転職をし、自らのキャリアを確実に積み上げる人材
3,数ヶ月〜2年ぐらいで、一貫性のない転職を繰り返す人材
1については、会社への帰属意識が強く、会社でコアとなる人材となります。フィリピンは一般的には多いですが、転職は、新しく人間関係を作り直したり、再度、試用期間6ヶ月を経るなど、リスクがあるので、良い会社であれば、フィリピン人も長く勤務したいというのが本音です。良い会社とは、個人が成長でき、給与が上がる会社を指します。
2については、自ら目指しているキャリアゴールがあり、そこを目指して、キャリア・給与を上げていく人材となります。転職に一貫性があり、向上心も高く、即戦力になることが多いです。ただし、現在の勤務先よりも、良いチャンス・待遇によって、転職する可能性が高い人材でもあります。
3については、一貫性なく、転職を繰り返す人材となります。いわゆるジョブホッパーと言われる人材であり、できることなら、採用は避けるべきです。ジョブホッパーかどうかの判断基準は、1社で2年続かない、キャリアに一貫性がないから判断できます。
【ポイント②:仕事よりも家族が大切】
フィリピン人は家族を大切にすることが一般的であり、仕事よりも家族を優先する傾向があります。一方、日本人の価値観では、仕事へのコミットメントや責任感が強く、家族とのバランスを重視する傾向があります。この違いは文化や社会の影響によるものであり、採用時に理解しておくことが重要です。フィリピン人の採用においては、ワークライフバランスを尊重し、柔軟な勤務体制や家族への配慮を提供することが重要となります。コラの特徴を活かして、コミュニケーションやチームワークを重視し、フィリピン人の協力的な性格や創造性を活かす環境を整えることが成功の鍵となります。
【ポイント③:仕事内容・諸条件を書面で明記にする】
フィリピン人と日本人の仕事の価値観は異なります。日本人同士では息を合わせることができますが、フィリピン人にはそれが当然には通じません。だからこそ、採用時には仕事内容や諸条件(給与、福利厚生など)を明確に書面で示す必要があります。明確な仕事内容の明示によって、その仕事を遂行する義務が生じます。一方で、明示されていない仕事には消極的な傾向があります。そのため、採用時には求める職種やその仕事内容、組織形態や必要なポジションなどを明確に洗い出し、文書化することで、後から予期せぬトラブルを避けることができます。フィリピン人は自身の担当範囲外の仕事を積極的に行うことは少ないため、組織デザインが非常に重要になります。自社に必要な職種や仕事内容、実行に必要な組織形態やポジションを明確し、事前に組織デザインをしておくことが肝要です。
フィリピンでの給与水準(月給)とは?
各職種レベル別の給与について表にまとめました。参考にしていただければ幸いです。
職種 | タイトル | 経験年数 | フィリピン人 ※1ペソ:2.4円 |
営業系 | 営業スタッフ | 1-3年 | 2万ペソ~4万ペソ |
営業チームリーダー | 4-8年 | 3万ペソ~6万ペソ | |
営業マネージャー | 8年~ | 5万ペソ~10万ペソ以上 | |
経理 | 経理スタッフ | 1-3年 | 2万ペソ~4万ペソ |
経理チームリーダー | 4-8年 | 4万ペソ~6万ペソ | |
経理マネージャー | 8年~ | 6万ペソ~12万ペソ以上 | |
日本語人材 | 日本語1級レベル | 3年程度 | 8万ペソ~13万ペソ以上 職種にもよる |
日本語2級レベル | 3年程度 | 6万ペソ~10万ペソ以上 職種にもよる |
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日本語3級レベル | 3年程度 | 4万ペソ~7万ペソ以上 職種にもよる |
・フィリピンの日本語スピーカー事情
フィリピン人は、英語が堪能です。よって、給与が日本と比べて同程度の中東や欧米での働き口が多くあるため、他のアジアに比べて日本語スピーカーの数が少ないという現状があります。 また、日本語が話せる人材の給与は、1.3~1.5倍程度に上がります。
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