2015年09月28日
「日系企業がタイ進出できるよう恩典を厚く」 日タイイベンドで、ソムキット副首相が出席
日本とタイの中小企業の連携強化を目指すタイ工業省所管の公益法人「お互いフォーラム」は22日、ビジネス形成を目指す国際会議「お互いコンクレーブ in バンコク」を開催した。
初日となった同日は、当初出席予定だったプラユット暫定首相の代役として、 経済担当のソムキット副首相が出席した。 佐渡島志郎駐タイ大使をはじめ、在タイ日本人約500人が参加。同副首相は「タイには、1970年代から多くの日系企業が進出している。これまで2度の大きな進出の波があったが、今後、3回目の波がやってくるだろう」とした上で、そのためにタイは、「これまでの労働集約型からイノベーション関連の投資優遇策を打ち出す」と表明。すでに発表されつつある、地域開発を育てる産業クラスターによる外国企業の投資を推進させる。また、タイ政府が進める研究開発部門の誘致については、「優秀な研究者には、所得税の免除や永住権を付与する検討もしている」と明かすとともに、10月中旬~11月に日本を訪問するとした。
お互いフォーラムは、2011年に起きた東日本大震災とタイ大洪水を契機に発足。今年6月には、タイ工業省所管の公益法人となった。ちなみに、バンコクでの開催は今回ではじめて。2日目となった23日は、日タイ企業約1000人が参加。オンリーワンの技術やノウハウを持つ日本企業16社が「イノベーション・サムライ」としてプレゼンテーションを行った。