「ミャンマービール」社長に藤川氏、キリンHDが役員過半数派遣へ
キリンホールディングスが買収したミャンマーブルワリーの社長に、キリンHDシンガポールの藤川宏社長が就任することで、ミャンマー側株主のミャンマー・エコノミック・ホールディングスと合意したことが20日、キリンHDへの取材でわかった。キリンHDは5人の役員のうち、3人を占めるという。
ミャンマーブルワリーは「ミャンマービール」など有力なブランドを持ち、キリン側推定ではミャンマーのビール市場の8割を占める。飲食店に看板やグラスなどを提供して、独占的に契約するなど、同国内に強力な販路を構築している。同社の売上高は約2540億Ks(約250億円)で、約650億Ksの純利益を稼ぎ出す優良企業だ。
キリンHDは19日、シンガポールのフレイザーアンドニーブから発行済み株式数の55%を取得。残りの株は、ミャンマー企業のミャンマー・エコノミック・ホールディングスが保有する。藤川氏はキリンHDシンガポールの社長も引き続き務める。