2015年07月01日
タイ工業団地公社のシーワニック・ハッサディン副社長は29日、工業団地をめぐる水事情について触れ、廃水処理装置の普及などもあって「現在、干ばつ問題はそれほど激しくない」との見方を示した。そのうえで、井戸の掘削について「地盤沈下の原因になる可能性があるので検討する」と述べた。
最も水不足が懸念されるラヨーン県のマプタプット工業団地についても、水管理会社「イースト・ウォーター」が対策を講じているという。イースト社は海水を淡水に変換するための工場を建てる計画を持つが「コストがかかるので、しっかりとした検討が必要」ともコメントした。
一方で、同副社長は今後、従来の低層階ではない複数階建ての工業団地を開発し、提供していく考えを示した。低コストの小規模工場を求める中小企業が増えてきたのが背景。同社は現在、東部チョンブリー県のアマタナコン工業団地で日系企業と共同で3~4階建て工業団地の開発を行っている。スワンナプーム国際空港に近いアンヤターニー工業団地でも同様の計画があるという。