ヤンゴン管区政府は、ヤンゴン市内でアルコールを取り扱っている全ての飲食店に対し、午後11時までの閉店を指示する命令を発表した。泥酔、喧嘩、殺人、強盗などの事件が深夜に発生するのを防ぐためとしている。ヤンゴン管区警察によると、飲食店が深夜まで営業しているために起こる犯罪は一定数あるという。
ヤンゴン管区政府のアウン・チョー・ソー局長は「以前からナイトクラブ、カラオケ、KTV、居酒屋などに夜11時までに閉店するよう促してはいたが、それに従う店が少なかったため『命令』を発表した。命令に従わない場合は規則に基づき処罰してゆく」と強調した。
ヤンゴン市の地区管理委員会委員長の一人は「アルコール販売許可に関する規則では、夜11時以降は営業してはいけないことになっているが、レストランのオーナーも利用客もこれを守っていない。この命令は過去にも発表されたことがあるが、結局効果はなかった。警察が徹底的に取り締まるのならば、皆が守るだろう」とコメントした。ヤンゴン管区政府によると、違反者を処罰するため警察が毎晩巡回するという。