戦略コンサルティングのドリームインキュベータ(東京都)は、タイ市場でfacebook(fb)などソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用者が急激に伸びていることから、日系企業向けに現地の消費者嗜好に合ったプロモーションキャンペーンなどを容易に展開できるfbキャンペーン用支援プラットフォームの提供を、同社の100%子会社であるDIMarketingCo.,Ltd.(ホーチミン市)を通じ開始した。第一弾として旅行業エイチ・アイ・エス・グループから受託。専用fbページ(www.facebook.com/HIS.Thailand)を通じてプレゼントキャンペーンのサービスを始めた。H.I.S.ツアーズが管理するfbページのファンは現在、36万人に上る。
SNSマーケティングとシステム開発力で実績のあるアライドアーキテクツ(東京都)と連携してサービスを提供する。アライド社は2012年に台湾に海外初進出。14年にはドリーム社とベトナム市場に参入した。両社の提携は今回が2ヵ国目。いずれもSNSプロモーション事業を手掛ける。
タイ市場のfb利用者は現在、対人口比45%に達する(セレージャテクノロジー調べ)。他のSNSとも連動する画像共有ソフトウエア「インスタグラム」では、13年における「世界で最もシェアされた場所」としてバンコクのショッピングモールが首位を飾った(シンスタグラム公式ブログまとめ)。また、14年にタイから日本を訪れた観光客は前年比45%増を記録(観光庁まとめ)。今後も高い水準で維持するものと見られている。
こうしたことから、ドリーム社では引き続きタイを中心とした東南アジア市場でSNSサービスの需要が拡大していくものとして進出を決めた。今後はプロモーション事業から得られたデータの解析を進め、SNS広告事業やブランディング事業も活性化させたいとしている。