ベトナムの教育市場について教えてください。 | ベトナムに関する Q&A / コラム | ベトナムの市場調査ならヤッパン号


ベトナムに関するQ&A

ベトナムの教育市場について教えてください。

ベトナムは教育熱心な国として知られています。

ベトナムでは消費支出の6%程度が教育産業によって成立っており、他の東南アジア諸国と比較しても割合が高くなっています。また若者の数が多いため、所得の高まりとあわせて市場は大きく成長する事が予想されます。日系企業では「公文」なども早くから進出しており、現在は20ヶ所の教室を展開する事業に伸ばしています。

ベトナムでの教育産業においては大きく二つ市場があると考えてよいと思います。一つは潜在的な「海外留学市場」。ベトナム人の海外流学者数は10万人と多く、ほとんどが私費留学になります。当然裕福なクラスA(可処分所得$750程度以上、都市部の10-15%程度の家庭)がターゲットとなります。一番大きな市場が英語学習、続いて数学となります。月々の学習コストもUSD$100を超える教室が多く有り、教育熱心な親が積極的に投資をします。

もう一つの市場が「中間層向けの市場」。これは主に補習校など学校授業の延長であったり、先生が個人的にフォローをするような形態です。母数は多いのですが、一人当たりの費用は前述のクラスAと比較するとかなり低くなります。

都市部で言うと小学生〜高校生の半数弱が何かしらの学校外での学習に従事していると言われています。

一方で、スマホ・ソーシャルメディアの成長が著しいベトナムですので、「E-learning(イーラーニング)」などの需要も大きいかと考えがちですが、まだ市場はほとんど無いに等しい状態です。僕の知人も数年前にE-learningでのスカイプ英会話を始めたのですが全く上手くいかなかったようです。

理由はインフラ的な問題ではなく、「実際に先生と対面しながらの塾の方が子供はしっかり勉強する」という保護者の強い先入観が障壁になっていると考えられます。実際に話を聞いてみても「オンラインだとサボってしまうのではないか」「子供の緊張感を保つのが難しそうだ」といった意見が良く聞かれます。またE-learningを行う為のベトナム語でのコンテンツ不足も課題の一つです。

それでも8割弱の子供がタブレットなどのデジタル機器を使った経験がある、というような統計もあります。調査対象が偏っている面は否めませんが、ベトナムでの子供へのデジタル機器の浸透は日本の人々が考えているよりも早く、ここに大きなビジネスチャンスを感じます。中学生以上となるとかなり押し込み型の教育が現状なのですが、幼稚園・小学生等を対象に「楽しみながら学べる」ゲーミフィケーションの要素を持った教育コンテンツがベトナムでは現在不足しており、またインフラ事情を鑑みても大きな潜在需要があるように感じます。

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