2014年05月10日
全国1500ヶ所以上の幼稚園や保育園、教育機関で利用されている携帯電話メールの緊急連絡網システムを開発したアサヒパワーサービスが海外進出を果たした。
タイ・タマサート大付属高校、幼稚園をはじめタイ国内3カ所の教育機関と契約、今後、同国の教育機関への普及活動を進めていく方針。
機械設計や開発、研究部門の人材派遣などを手掛けてきた同社は早くからIT事業に参入。「携帯メール連絡網」の契約数は100件程度で注目度も低かったが、東日本大震災の際、小山市内の幼稚園など導入先では電話連絡が通じない中、迅速に大勢の対象者に必要事項を伝達し、強みを発揮することができた。大企業と違って大々的に宣伝することはなかったが、送り手が受信状況を確認できるなど連絡網に適した機能もあり、口コミで評判が広がり、急速に契約数を伸ばしていた。
タイ国内では2011年の洪水で教育機関が緊急連絡に苦労した経験から、各機関で連絡網に関する見直しが検討されており、同社はタイでの普及、ビジネススタイルが確立すれば、アジア各国や欧米での展開も視野に入れる。
ニュース提供元:海外進出ニュース